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京橋で伝統と革新 [美術館]

お盆休み明け初っ端から東京出張。せっかく東京に行っ
たんですが、月曜ってことで美術館はほとんどお休み!
だからってことでもないですが、仕事終わりにギャラリ
ーでも覗いて帰ろうと、京橋にあるLIXILギャラリーで
やっている「クリエーションの未来 more than Reaso
n 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(AN
REALAGE)展」を拝見。
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ファッションと建築が融合したように部屋全体に広がる
白と黒の服の世界を、入口にあるQRコードで読み込ん
た音楽をスマホで聞きながら楽しむインスタレーション。
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張り詰めたような空気漂う空間がなんとも刺激的でした。

LIXILギャラリーの別の部屋では九谷焼の陶芸家中田雅巳
さんの個展「中田雅巳展-SEN-」も行なわれていました。
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九谷焼五彩と言われる伝統的な緑・黄・紫・紺青・赤の
色をシャープなデザインの器にほどこした焼物で、九谷
焼のイメージではない斬新な作品でした。

そして、すぐ近くになるポーラミュージアムアネックス
で開催している博多人形師の中村弘峰さんの個展「SUM
MER SPIRITS」も覗いてみました。
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こちらも手法は伝統的な博多人形の技術を使いながら、
野球やアーチェリーをやっている人形だたり、サイやゴ
リラやシマウマなどの動物の人形などなど。
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従来の博多人形には無いデザインの作品が展示してあり、
非常に新鮮で面白かったです。

今回は珍しく東京駅近くで仕事ってことで、昼ごはんは、
八重洲地下街にあるスパゲッティ屋「CHAYA」さんで、
じゃがいもとズッキーニのトマトソーススパゲッティを
いただきました。
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ホクホクのジャガイモとモチモチの生麺が、めちゃ美味
しかったです。

ってことで、仕事+いつものようにアートも楽しんで、
崎陽軒のシウマイをつまみながら大阪に戻りました。
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今年も西宮で絵本 [美術館]

今日でお盆休みも終わりですが、残暑きびしく相変わらず
暑いってことで、美術館で涼もうと西宮市大谷記念美術館
で始まった「2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
を観に行ってきました。
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毎年楽しみにしている展覧会で、今年は、世界各国(62ヶ
国)から応募された2901点の中から選ばれた、日本人10人
を含む76人の作家さんの作品が展示してありました。
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展示室に入ると、先ずは、今年のパンフの表紙を担当した
イーゴリ・オレイニコフさんの作品、鳥に乗って空を飛ぶ
世界各国の高層建築が緻密に描かれていました。

そこから色々な国の方々の作品が展示してあったんですが、
とりあえず日本の方々の作品(別段、日本人の作品がかた
めて展示しているわけではないです)を、ご紹介。
ちとせちとせさんの熊やワニなどが画面いっぱいに描かれ
た“ごちそう”。
平佐実香(MICAO)さんの“イソップものがたり”は絵と刺
繍が融合した作品。
イケガミヨリユキさんの“石のこえ”は化石のように女の子
が石に閉じ込められています。
グラフィックな雰囲気の井上陽介さんの“ふたつのきもち”。
工藤あゆみさんの“大丈夫だよ。”は、カラフルな和紙にペ
ンで描かれていました。
まえだよしゆきさんの“カクレカクノミ”は何者かが三角形
に隠れている楽しい作品。
間中ムーチョさんは山の神か鬼が怒っている“にんげんさま
へ”。
ミヤタタカシさんの“まいごのうさぎ”は力強い線画が印象
的です。
素朴な雰囲気のたなかやすひろさんの“花は咲いている”。
消しゴムはんこで描いている鳥が可愛くって美しい東郷な
りささんの“きょうはたびびより”の10作品。

これ以外に、神話と迷路が合わさって楽しめるヤン・バイ
トリクさんの“アリアドネの糸 迷路の神話”、細密に描かれ
たチェン・ヨイカイさんの“木”、果物人間がちょっと不気
味な雰囲気のサンドロ・バッシさんの“ナショネイリアン”、
デザイン的なマエ・エルナンデスさんの“夜と蛾”、刺繍で
描かれたタイ・ユィトンさんの“プルル”はラーメンを食べ
ている風情がカワイイ、クリスティン・ロスキフテさんの
“数えてみよう”、ちょっと不気味で笑えるヴィルジニー・
プフェフェールさんの“からだを探検していよう!”、フェ
ルトで作ったミニチュア写真ホルマン・ウォンさんの“パ
パは仕事じょうず”、リ・ユンチュエン“信じる”、サンテ
ィアーゴ・ヴァルダック“ネズミ狩り”などなど、素敵な作
品が多数並んでいました。
あくまで私見ですが、台湾の作家さんが面白い作品を出し
ていたな!って感想です。

特別展示では、2018年の入選者マーシャ・チトワさんの
ワークショップが紹介されていたり、昨年、第9回ボロー
ニャSM出版賞を受賞したヴェンディ・ヴェルニッチさん
の記念絵本“動物園”の原画約20点が展示してありました。

梅田の地下もどんどん変わっていきますが、そんな中、平
成どころか昭和の風情が残る阪神梅田の改札の横にあるカ
レースタンド「カレーショップ ミンガス」に久しぶりに立
ち寄って、昼ごはんにカツカレーをいただきました。
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大阪は甘辛系やスパイスカレーなど個性的カレーがたくさ
んありますが、ここのカレーはウスターソースや福神漬が
合う、イイ意味で普通のカレーって感じで美味しいです。

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真夏の中之島でフィンランド [美術館]

大阪も台風の影響でときより強い風が吹いて、非常に蒸し
暑い一日でしたが、北欧フィンランドの陶器でも観て涼し
い気分になろうと思い、大阪市立東洋陶磁美術館で開催し
ている、日本フィンランド外交関係樹立100周年記念の特
別展「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア―コレ
クション・カッコネン」を観に行ってきました。
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フィンランドの焼物はマリメッコのイメージが強く、シン
プルな形でおしゃれなペイントがしてあるって印象くらい
しかなかったんですが、今回、アルフレッド・ウィリアム
・フィンチ氏からはじまる近代フィンランド陶芸の変遷を
追う形で約130点ほどの作品を拝見させてもらって、多様
性のある豊かな世界を垣間見た感じです。
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アルフレッド・ウィリアム・フィンチ氏に師事したミハエ
ル・シルキン氏、ビルゲル・カイピアイネン氏、ルート・
ブリュック氏の活躍がフィンランド陶芸のはじまりだそう
です。
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これ以外にも、アイリス工房やアラビア製陶所などの作品
が多数展示してありました。
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どれも個性的で面白かったです。

そして、同時開催の特別展として「マリメッコ・スピリッ
ツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」と言う展示も行わ
れていてと言うか、どちらかと言うとこちらが目的だった
りしたんですが・・。
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今回の目玉は、マリメッコの茶室。館長の出川哲朗さん
(同姓同名ですが別人です)が、フィンランドの人と茶
室に入ったら、上座や下座の無い丸に近い茶室かなと妄
想し、スケッチを描いたところからはじまった企画だそ
うです。それに茶室建築家の飯島照仁氏が協力して八角
形の原案を作成。
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マリメッコの方のデザイナー担当はサミ・ルオッツァラ
イネン氏で、原案を元にマリメッコ案を提示。
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マリメッコ案は、原案よりけっこうシックな雰囲気だっ
たみたいです。それに対して館長はウニッコをどうして
も使いたいという希望を出したそうです。が、マリメッ
コの方は原案の赤のウニッコは強過ぎると否定的で、最
終的には水屋は黒地に薄紫のウニッコになったそうです。
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めちゃおしゃれでインパクトのある茶室でした。
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もちろん茶室以外に定番のテキスタイルも展示してあり
ました。こちらも今回の展覧会を受けて、現在マリメッ
コで活躍する3名のデザイナー(パーヴォ・ハロネン氏、
マリヤ・ロウエカリ氏、アイノ=マイヤ・メッツォラ氏)
が、“JAPAN”をテーマに新作を作成したそうです。
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素晴らしい!

フィンランドの後は、生暖かい強風にあおられながら中
之島を歩いて、堂島リバーフォーラムへ。
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今回で5回目になる堂島リバービエンナーレ「堂島リバー
ビエンナーレ2019 シネマの芸術学-東方に導かれて- 」
を拝見。
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キュレーションに飯田高誉氏迎え、“ジャン=リュック・
ゴダール『イメージの本』に誘われて”と言う副題の通り、
20世紀の記憶のアーカイブ的なジャン=リュック・ゴダー
ル監督の最新映画『イメージの本』を題材に6組のアーテ
ィストの作品が展示してありました。

会場に入ると、ポートレートと言うか巨大な証明写真で
お馴染のトーマス・ルフ氏が集めた1980年代の新聞写真
のスクラップが並んでいました。
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そこを抜けると、今回の目玉、ジャン=リュック・ゴダー
ル監督の映画“イメージの本”が一日2回上映されるスペー
スが設えてありました。
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その奥には、空音央氏とアルバート・トーレン氏の映像
作品と写真と額縁。
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映像や写真が多い中で、佐藤允氏の絵画はある意味異彩
を放ってました。
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ダレン・アーモンド氏の作品は、昔のモノクロフィルム
の記録映像の様な風情。
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大好きなフィオナ・タン氏の映像作品、今回は、イメー
ジと記録をテーマにした“影の王国”と言う作品が上映さ
れてました。面白かったです。
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それと東京の家族の写真を集めた“人々の声、東京”と言
う写真のインスタレーションも良かったです。
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今回のもうひとつの目玉、ゲルハルト・リヒター氏の“ア
トラス”から809点がずらりと並び、愛媛の豊島(とよし
ま)にある“14枚のガラス/豊島”と同種のガラス作品“エ
イト・グラス・パネル”が飾ってありました。
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“アトラス”は圧巻でした。
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雲行きも怪しくなってきたので、そそくさと家路につき
ました。

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天王寺でお参りと浮世絵 [美術館]

とりあえず、今日も暑かったですね~!と言う書き出しに
なってしまうお盆の本日は、四天王寺への参拝と合せ(夏
は帰省をしないので、遠くからですが、今年あちらに逝っ
た叔父とご先祖様を思いながらお参りをさせてもらいまし
た)、大阪市立美術館で開催している「メアリー・エイン
ズワース 浮世絵コレクション 初期浮世絵から北斎・広重
まで」を観に行ってきました。
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メアリー・エインズワース氏は浮世絵収集家のアメリカ人
女性で、オハイオ州にあるオーバリン大学のアレン・メモ
リアル美術館に寄贈した浮世絵コレクション1500点の中
から今回200点の作品が、お盆ってこともあって里帰りし
ています。
解説曰く、メアリー・エインズワース氏のコレクションは、
菱川師宣や奥村政信など初期の墨摺絵と呼ばれていた頃の
浮世絵が充実していることが特長で、それ以外に歌川広重
が大好きだったらしく、かなりの数の作品を集めていたそ
うです。

会場に入ると、先ずは菱川師宣や奥村政信など初期の浮世
絵が飾られており黒い線や若干彩色されたシンプルで素朴
な感じの作品が並んでいました。挿絵的な雰囲気から徐々
に一枚の作品と言う感じに変わっていくプロセスを楽しむ
ことができます。
次は、印刷として色がつく始め、浮世絵と言う形が確立し
ていた頃の鳥居清長や鈴木春信、勝川春章などの作品。清
楚な雰囲気の女性の絵が多く、けっこうこのあたりの浮世
絵も好きです。
女性の絵といえば美人画の歌川豊国や喜多川歌麿も飾って
あったんですが、圧巻は歌麿の大判錦絵7枚組み“見立唐人
行列”。40名近い美人が並んでいて見応えありました。
歌川広重ばかりではなく葛飾北斎もコーナーができていて、
“冨嶽三十六景”から状態の良い“凱風快晴”や“山下白雨”な
ど10枚ほどの絵の他に、縦長の構図が印象的な“詩哥写真
鏡”は、在原業平、安倍仲麿、清少納言、伯楽天などを題材
にした絵。そして、綱渡りの様な“飛越の堺つりはし”など
けっこう好きなシリーズの“諸国名橋奇覧”もあって面白か
ったです。
充実していた歌川広重のコーナーでは、“東海道五拾三次”
から3種の“日本橋”、雪の静けさを感じる“蒲原夜之雪”や
“亀山雪晴”、旅人の声が聞こえてきそうな“御油旅人留女”
や“庄野白雨”など14点。画面を占領する巨木が印象的な
“浪花名所図安立町難波屋のまつ”や“近江八景唐崎夜雨”。
これ以外に、ゴッホが模写したので有名な名所江戸百景
の“亀戸梅屋舗”や花火の後先で水面の明るさが変わる2種
の“両国花火”などなど50点あまりの作品が並んでいまし
た。
個人的には風景画のイメージは無かったんですが、歌川国
芳や渓斎英泉の風景画もありました。

2階のコレクション展では、葛飾北斎の肉筆画“潮干狩図”
や良寛さんの書なども楽しむことができます。

浮世絵を楽しんだ後、お盆(盂蘭盆会)ってことで、美術
館横の一心寺さんに参拝。
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在牟堂と言う休憩所では、「一心寺 寺宝虫干し展 厭離穢
土・欣求浄土 地獄と極楽の仏画展」が行なわれていたの
でちょっと覗いてみました。 
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お盆を感じる“六道絵図”や“唐絵地蔵十王図”。四分の一と
小さいですが極彩色で美しい“當麻曼荼羅”の写し、法然上
人が日の丸に南無阿弥陀の文字を書いたという平清盛の旗
など一心寺お宝が展示してありました。入場料300円なん
ですが、300円以上しそうなカラーの解説書がもらえて、
警備の女性が宗教的な側面からめちゃ詳しく解説してくれ
ます。ありがとうございました。

参拝の流れで、盂蘭盆会の万灯供養をやっている四天王寺
にもお参りさせてもらいました。
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聖徳太子のご本地仏である救世観音が祀られる金堂と五重
塔が並ぶ中央伽藍。
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そして、薬師如来と四天王が祀られる六時礼讃堂をめぐり
ました。
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北の引導鐘と呼ばれる黄鐘楼からは極楽までも響くといわ
れる鐘の音が響いていました。
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帰りに、四天王寺門前にある和菓子屋「総本家 釣鐘屋」
さんの釣鐘まんじゅうを購入。素朴な風味で美味しい!
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京都でも華山 [美術館]

夏の京都は暑い!体感温度で感じる京都の暑さは天気予報
で言ってる気温を超えてる気がします。。。
そんな暑い京都に、昨年秋、東京ステーションギャラリー
で観て面白かった「横山華山展」を、本場の京都でもう一
度観ようと思い立ち、京都文化博物館に行ってきました。
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改めて観てみても、とにかく器用な人だなってのが一番の
感想で、何を描いてもそつが無いというか上手い、そんで
もって丁寧で細かい。中でも風俗や群衆を描いた絵が秀逸
で、紅花の収穫から出荷までの人々の営みを詳細に活き活
きと描いた“紅花屏風”。金地に子供たちが楽しそうに遊ぶ
“唐子図屏風”は子供たちの笑い声が聞こえてきそうな雰囲
気です。
また、30mにもおよぶ祇園祭の絵巻“祇園祭礼図巻”は、歴
史資料的な側面も持つくらい山鉾が忠実に描かれているん
ですが、山鉾を引く人々が本当によく描かれていて、列の
中ほどで気を抜いて世間話でもしてるような人々をジッと
見ていると、なんだか楽しい気分になります。
今回、風景が描かれた屏風絵を見ていて改めて思ったのは、
屏風の折り畳み構造を絶妙に利用して遠近感を出すのが上
手いな~ってことでした。
でも、こんな人でも明治以降、埋もれて名前も忘れられて
いたというのだから、時の流れには残酷な側面があります
ね。運良く掘り起こされれば良いですが、埋もれたままの
人も大勢いるんでしょうね。

京都のアートと言えば、今年の春にオープンして、気にな
ってはいたんですが、いつでも行けそうな感じで、行きそ
びれていたアートなスタバ「スターバックスコーヒー京都
BAL店」さんに立ち寄ってみました。
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名和晃平さんが主宰するアートティスト集団「SANDWIC
H」が手がけた店で、30名ほどの若手アーティストさんの
作品80点ほどが展示されていました。
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名和さんは京都造形芸術大学の先生もしていて、京都には
芸術系の学校が多いわりに若手の作家さんが作品を一般の
方に向けて、常設で発表する場所が少ないと言うことで、
このスタバを企画したみたいです。素晴らしい!

こちらも気になっていて、観にいかなきゃと思いながらも
期間最終盤の訪問になってしまった細見美術館で開催して
いる「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」
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ちょっと前にテレビで特集をしていて(何の番組かは忘れ
ましたが・・)、ハンドメイドにこだわった制作をしてい
るタラブックスの絵本の日本語翻訳版を出すのに色々苦労
したって内容で、現物を見てみたいなと思った次第です。
タラブックスは、インド南部のチェンナイを拠点とする出
版社で、 1994年から、インドの伝統的な絵柄、またイン
ドの自然や風習などをモチーフに子供向けの絵本をハンド
メイドにこだわって作っているそうです。

屋上にある茶室 古香庵で、インドで売っている実物を読む
ことができたんですが、厚めの紙の質感、糸で縫い合わせ
た素朴な作り、シルクスクリーン印刷のインク香りなどな
ど、本自体がなんとも素敵でした。
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代表的なシリーズ“夜の木”は、中央インド出身の3人のアー
ティストが、ゴンド族の中で語り継がれてきた昔ばなしや
神話をもとに描いたものだそうです。
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そんな“夜の木”をはじめ、カラフルで抽象的でカワイイ絵
が描かれた絵本とその原画が多数展示してありました。
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西ベンガル地方にはポトゥア(絵巻物師)と呼ばれる人々
が、絵巻物を片手に歌と語りで物語を伝える伝統芸能があ
るそうで(読み聞かせる姿がビデオで流れていました)、
その絵巻物も展示してありました。
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中でも、インド洋を襲った大津波を題材にした「つなみ」
と言う絵巻物を元に蛇腹の本に仕立てた絵本が印象的でし
た。こちらは同じ構造で日本語版もありました。
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絵本の原画といっしょにタラブックスが本を作るこだわり
を書いたパネルも多数飾ってあって、大量消費やデジタル
と一線を画す絵本。本って手触りや臭いも含めて作品なん
だなって気付かされる素敵な展覧会でした。

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大阪でもドラえもん [美術館]

今日も暑かったですね~!ってことで、美術館で涼もうと
大阪文化館・天保山で開催している「THE ドラえもん展
OSAKA 2019」を観に行ってきました。
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この展覧会、2年前に東京でも観ているんですが、その時、
けっこう面白かったので、再び足を運んでみようと思った
次第です。
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展覧会のタイトルが“ドラえもん”で、確かに内容的にも“ド
ラえもん”なんですが、ちょっと違うのはアニメや漫画で
お馴染の“ドラえもん”ではなく、日本を代表する現代アー
トのアーティスト28組が制作した“ドラえもん”と言うか
“ドラえもん”を題材にした作品が展示してあります。
(若干、勘違いも有るのかな?と思うくらい、会場内、
小さなお子さんといっしょの親子連れが多く、楽しめる
のかな?なんて少し心配しました。が、さすが子供たち
はアートとは関係無く“ドラえもん”探しを楽しんでいる
感じでした)
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会場に入ると、先ずはカラフルで楽しい村上隆さんの作
品。村上さんのキャラの中に隠れているドラえもん探し
って風情です。
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次は、蜷川実花さんでドラえもんのデート写真!なんだ
かほっこり感が漂ってます。
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福田美蘭さんのだまし絵風に仙人が集まってドラえもん
を構成する絵、イイ感じです。
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そして、東京で見て印象的だった会田誠さんのシャワー
を浴びるしずかちゃんのヌード、やっぱり面白いですね!
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Mr.さんの無重力ののびたくんの部屋は視点が定まらない
感じです。
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山口晃さんのシュールな会話を繰り広げるドラえもんと
のびたの漫画もニヤっと笑えます。
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奈良美智さんは、ジャイアンにリボンをとられたドラミ
ちゃんの絵とオブジェと下書き、17年間リボンをとられ
続けているドラミちゃんの涙を描くのが奈良さんっぽく
ってイイなって感じです。
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梅佳代さんの日常の中のドラえもんの写真&壁の落書き
も面白いです。
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コイケジュンコさんの漫画のドレスを着た森村泰昌さん
のセルフポートレート、その横には自らドラえもんにな
った森村さん。インパクトあります。
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漆作家の渡邊希さんは、フォルムのドラえもんと歪んだ
漆の板で時間旅行を表現。光の角度で見え隠れする風情
が素敵です。
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佐藤雅晴さんのドラえもんがウロウロしている映像作品、
物悲しい雰囲気でした。

シンプルな線で描いた町田久美さんのドラえもんですが、
線と色で町田さんの世界観が漂うのが凄いです。
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鴻池朋子さんは、皮をつないで描いたしずかちゃんの洞
窟の大きさと雪の中で歌う動画が印象的でした。
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しりあがり寿さんのキャラがどんどん劣化した絵になり
劣化防止スプレーで元に戻るアニメ、シュールで面白い。
子供たちにめちゃうけてました!

西尾康之さんは白いドラえもんの像にプロジェクション
マッピングで息を吹き込む作品。
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小谷元彦ざんのリアルでカッコイイドラえもん、写真は
NGですが素晴らしいです。

映画のドラえもんを題材にした作品がつづき、れなれな
(中島玲菜)さんの黒板。坂本友由さんの巨大なしずか
ちゃん。篠原愛さんの龍。山本竜基さんのタイムマシー
ン。山口英紀さんが描き伊藤航さんが紙で作ったドラえ
もんのアイテム。中里勇太さんの可愛らしいペガサスの
彫刻。シシヤマザキさんのセルフアニメ作品。近藤智美
さんの多次元世界の絵画。後藤映則さんの様々な形の光
でキャラクターが動画のように浮かび上がるオブジェ。
書家中塚翠涛さんの抽象的な屏風。
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クワクボリョウタさんはいつものように電灯列車の影絵
で幻想的な世界を創り上げていました。子供たちよりお
母さん大喜びって感じでした。
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最後は、増田セバスチャンさんのカワイイ物で埋め尽く
された巨大なドラえもん。素晴らしい!
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見覚えのある作品ばかりでしたが、やっぱり面白かった
です。

アート前の腹ごしらえは、西梅田に渡邊咖喱さんでスパ
イスとんかつカリーのピクルストッピングをいただきま
した。カラフル!
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色んな味と香りが渾然一体となって美味しい!

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六本木と原宿でふるえる [美術館]

夏季休暇前の東京日帰り出張。金曜ですがすでに朝から帰省
か旅行の方々で混雑していて、お休みムード漂う新幹線で東
京へ。
せっかく東京に行ったので、是非にも見たいと思っていた大
好きな塩田千春さんの個展「塩田千春展 魂がふるえる」を見
に森美術館に行ってきました。
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塩田さんの作品は、芸術祭など色々なところで見かかるので、
好きで見に来る人も、そこそこいるだろうな~!なんて甘く
考えていましたが、チケット売り場を超えて入口の螺旋階段
のところまで行列ができていてビックリ!
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しばし並んでチケットを買って、一気に53階へ。会場に上る
エスカレータの空間に白い舟“どこへ向かって”が並んで塩田
ワールドに誘ってくれます。
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会場に入ると、儚さと危うさを感じる子供の手が支える針の
塊の様な繊細で小ぶりのブロンズの作品“手の中に”が展示し
てあり、集中して眺めることで気持ちが切り替わり、その後
の大きな作品に臨むスイッチが入る感じです。
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そして、今回の展覧会のビジュアルイメージにもなっている
舟にからんだ赤い毛糸が部屋中にうごめく“不確かな旅”。真
っ赤な世界の迫力に圧倒されます。
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展示室全体を使ったインスタレーションが印象的なんですが、
不在や死をイメージした作品を創る塩田さんの25年の活動を
振り返る展示にもなっていて、学生の時に描いたと言う抽象
画や、私が塩田さんを知るきっかけになった靴と赤い毛糸の
作品“DNAからの対話”の写真などが飾ってあって、なんとな
く懐かしさも感じることができました。
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また、美術館の中から大都会東京の風景を眺めることのでき
る部屋には、無数の小さなオブジェが赤い糸で結ばれた縁の
世界が広がってました。
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赤のイメージの次は黒と言う感じで、赤い糸が黒い糸が切り
替わる。
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次は、焼けたピアノと椅子が並ぶ空間に張り巡らされた黒い
糸が静寂を奏でる“静けさの中で”、レクイエムと言うか戦争
や死や不在を感じて心がゾワッとする作品でした。
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その奥に“時空の反射”と言う2着のドレスが黒い糸でがんじ
がらめになった作品があるんですが、半分は鏡に映っている
と解っていても、眺めれば眺めるだけ実像と虚像の区別が曖
昧になる不思議な作品でした。
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ベルリンの再開発で廃棄された無数の窓枠で壁を再構築した
“内と外”は、豊島の作品が思い出されて面白かったです。
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最後は、赤い紐で吊るされた無数の古いスーツケースが揺れ
る“集積 目的地を求めて”に見送られながら会場を後にしまし
た。

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やっぱり、塩田さんはイイですね。けっこうお客さんも多か
ったんですが、人々が気配だけの存在に変わる感じで、そこ
はかとなく孤独に浸りながら作品の中を旅することができま
した。

仕事で行った場所のすぐ横に、浮世絵を専門に展示する太田
記念美術館があって、猛暑の夏にぴったりな「異世界への誘
い 妖怪・霊界・異国」と言う展覧会をやっていたので、日差
しを避けて、しばし身も心も涼ませてもらいました。
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今回、お化けの絵ってことで、歌川国芳と月岡芳年が多数展
示してあり、歌川国芳では、“東海道五十三対 桑名 船の
り徳蔵の伝”や“木曽街道六十九次之内 妻籠 安倍保名葛葉
狐”、九尾の狐を描いた“三国妖狐図会”など。
月岡芳年の方は、いかにもという“羅城門渡辺綱鬼腕斬之図”
や“日蓮上人石和河にて鵜飼の迷魂を済度したまふ図”の他、
淡い色調で大好きな作品“新形三十六怪撰 ほたむとうろう”
や“新形三十六怪撰 皿やしき 於菊の霊”や“月百姿 源氏
夕顔巻”も目を引きました。
これ以外に葛飾北斎の遠近法浮世絵“新版浮絵 浦島龍宮入之
図”、フランスを描いた“阿蘭陀フランスカノ伽藍之図”、ロ
ードス島を描いた“羅得島湊紅毛船入津之図”、アメリカを描
いた“亜墨利加国”など、ちょっと変わった作品も飾ってあり
けっこう面白かったです。

お客さんと会う時間が急に変わって、EX予約で変更しよう
としたら帰りの新幹線の指定席がすべて満席で変更できず!
あわててもしょうがないなと思って、東京駅にある寿司屋
「築地 寿司 清」さんの江戸ちらしでゆっくり晩ごはん。
美味しかったです。
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お腹も膨れたので覚悟を決めて改札を抜け、2本後くらい
の自由席に転がり込んだら運良く座れたんですが、その後
通路まで人が溢れてえらい事になった新幹線で大阪に戻り
ました。

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瀬戸芸2019夏<大島・高松港周辺> [美術館]

微妙に台風の影響で雨が降ったら嫌だな~なんて思ってい
たら刺すような日差しに見舞われた瀬戸芸2019夏の旅の
2日目。

高松は早朝からやっているうどん屋も多く駅前の「めりけ
んや 高松駅前店」さんで、朝食うどんって感じで、ぶっか
けうどんを啜りました。サッパリとして美味しかったです。
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先ずは、高松港から無料の船に乗って、ハンセン病回復者
の方々の国立療養施設がある大島へ。
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30分ほどの船旅で大島に到着。厳しい歴史のある島ですが、
こちらは田島征三さんの空家の長屋を使った立体絵本“青空
水族館”が展示してある大好きな場所です。
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同じ田島さんの庭の作品“森の小径”は、3年前は作庭した
ばかりと言う風情でしたが、すっかり草木は成長し立派
な庭になってました。
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そして、田島さんの今期の新作は、“「Nさんの人生・大島
七十年」木製便器の部屋”と題し、長屋の部屋にライブペイ
ントで作り上げたという迫力の立体絵巻物になっていまし
た。素晴らしい作品です。
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新作と言えば、歌人政石蒙さんの足跡をおってモンゴル、大
島、松野を巡った山川冬樹さんの“歩みきたりて”と山川さん
自身が大島から庵治へ海を泳いで渡った映像作品“海峡の歌/
Strait Songs”が展示してありました。
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こちらも新作で、今回、拝見するのを楽しみにしていた、
島北側の山道を使った鴻池朋子さん“リングワンデルング”
と言うインスタレーション。
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瀬戸内の美しい風景や鴻池さんの作品、島の歴史の書かれた
パネルなどを読みながら1.5kmほどの周路を巡るというもの
で、心に残る素敵な作品でした。
鴻池朋子さんの作品は、これ以外に、大島で出会った入所者
の方や看護師、介護士の方々から物語を語ってもらい絵にし、
その下絵を元に刺繍などでランチョンマットに仕上げた“物語
るテーブルランナー in 大島青松園”と、鴻池さんが海に入っ
て歌う映像作品“月着陸”を、カフェ・シヨルで楽しむことが
できました(映像中の写真は脇林清さんの作品です)。
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ちょうど、こえび隊の方のガイドツアーが開催されていたの
で参加させてもらい、納骨堂や歴史的建造物保存対象になっ
ている宗教建築などを巡り、アートエリアでは、たまたま島
に来てらしたやさしい美術プロジェクトのディレクター高橋
伸行さんに“稀有の触手”と“GALLERY15「海のこだま」”の
船と解剖台の解説をしてもらいました。
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同じやさしい美術プロジェクトの作品“つながりの家 カフェ
・シヨル”は、今回、社会交流会館の中に設置してあり、船
までの待ち時間を涼しく過ごさせてもらおうと、島で漬けた
梅シロップを使った梅スカッシュをいただきました。サッパ
リしてて美味しかったです。器も大島の土で作った陶器だそ
うです。
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そうこうしている内に出航の時間になり、しばし船に揺られ
て高松に戻りました。
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高松港周辺は春会期の時にも作品を巡りましたが、夏会期か
ら展示が始まった作品や、今回、特に楽しみにしていた宮永
愛子さんの個展が高松市美術館で開催されているってことで、
船の次は自転車って感じで駅前でレンタサイクルを借り(瀬
戸芸のパスポートを持っていたら24時間無料で借りられます)、
先ずは古い倉庫街をリノベーションした北浜alleyに向かいま
した。
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古い倉庫の並ぶお洒落な空間には、「北浜の小さな香川ギャ
ラリー」と題して、ドットアーキテクツさんとgrafさんと高
松工芸高さんが会場構成をしていて、夜には光るという植物
のポットなどを点在させたエリアには、西堀隆史さんの“うち
わの骨の広場”、ニコラ・フロックさんの“Watercolors”、山
下義人さん監修の“香川漆芸”、石原秀則さんの“うどん湯切り
ロボット”、KOSUGE1-16さんの“LEFTOVERS”、太田泰友
×岡薫/香川大学国際希少糖研究教育機構さんの“Izumoring
-cosmos of rare sugar(希少糖に秘められた宇宙観にブッ
クアート)”が展示してありました。建物の風情とアートがあ
いまって、なかなか良い雰囲気でした。
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アート巡りですっかり忘れてましたが、そう言えば、土用の
丑の日だなと思い出し、北浜alleyにあるキッシュの店「206
(ツマム)」さんでうなぎのキッシュをいただきました。
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サクサクでうなぎの風味豊かなキッシュめちゃ美味しかった
です。

暑さに負けないようにうなぎで元気をつけて自転車を漕ぎ出
し、次に向かったのは宇川直宏さんのライブスタジオ“DOM
MUNE SETOUCHI”昼間も開いてましたが、本番は夜かなっ
て感じでした。
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そして、待望の宮永愛子さんの個展「漕法」を観に高松市美
術館へ。
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常温で昇華するナフタリンや樹脂などを素材に輪廻転生とい
うか物質の循環のように常に変化しながら存在する世界を表
現する宮永さんの作品。深い意味も有りますが、何より宮永
さんの創る作品や空間はお洒落で美しい。

会場入口の留め石を抜けると、樹脂の泡の中でナフタリンの
オブジェを包み込んだ作品“手紙”、“suitcase -key-”、“海に
聞いた話”、“Strata”。泡の絵画のインスタレーション“life”
などが飾ってありました(lifeの額縁を使った泡の絵画の前で
女子高生が顔を透かして写真を撮り合っているのが印象的で
した)。
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展覧会のタイトルにもなっている“漕法”と言う作品は、香川
特産の音の鳴る石サヌカイトが海の道のように配置されたイ
ンスタレーションで、サヌカイトを直接叩いて鳴らせる展示
もしてあり、涼しげな音の響く世界は幻想的でした。

宮永さんの作品をゆっくり眺めていたら、帰りのマリンライ
ナーの時間がせまってきたので、そそくさと高松駅に戻って、
台風の去った大阪に戻りました。
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アートと瀬戸内の島を満喫した楽しい旅でした。夏会期、
もう少し通うつもりです。

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瀬戸芸2019夏<女木島・男木島> [美術館]

天神祭も終わって梅雨も明けたかと思ったら紀伊半島沖で
急に台風が発生した週末。台風をイイ塩梅に避けながら、
夏会期が始まった瀬戸内国際芸術祭2019の第2弾って感じ
で、女木島、男木島。それと大島、高松港界隈の夏展示を
観に行ってきました。
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やっぱり新幹線は速いな~!なんて思いながら、岡山から
マリンライナーを乗り継いで、9時過ぎには高松駅に到着。
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高松港、女木島・男木島行きフェリーの乗船券売場には少
しだけ列ができていていました。が、程無く女木島行きの
乗船券を買って、赤いペイントが印象的なちょっと小ぶり
のフェリーに乗船、20分ほど揺られて女木島へ。
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港に並ぶ木村崇人さんの“カモメの駐車場”を見ると、女木
島に来たな~!って気分になります。
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同じく港近くには、禿鷹墳上さんのピアノ帆船の“20世紀
の回想”、愛知県立芸術大学瀬戸内アートプロジェクトチ
ームさんの“MEGI HOUSE”、平尾成志×瀬ト内工芸ズさん
の“BONSAI deepening roots”など懐かしい作品が並ん
でいました。
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そして、今回の新作、空きビルを使った「島の中の小さな
お店」プロジェクトでは、ヴェロニク・ジュマールさんの
カフェ、ヘアサロン壽と言う宮永愛子さんの美容室(美容
師さんもいらして実際に営業をしてます)、リョン・カー
タイ+赤い糸さんのブライダルサロン、原倫太郎+原游さ
んの卓球場、レアンドロ・エルリッヒさんのランドリー、
山下麻衣+小林直人さんのレンタサイクル、中里繪魯洲
さんのマッサージ機、長谷川仁さんの的屋などを屋台村
のように楽しむことができます。
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バブルワッフルのテイクアウトのコーナーもあり、とにか
く暑かったので水分補給をしようと“香港風レモンラィビ
ーナ”と言うレモンの輪切りをつぶしながら飲むグレープ
ジュースをいただきました。爽やかで美味しかったです。
カップもストローも紙製でした。
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島の中の小さなお店の裏手には、原色がまぶしいお馴染み
大竹伸朗さんの“女根”。
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少し歩くだけで滝のように汗が流れる暑さだったので、依
田洋一朗さんの“女木島名画座”で、古いモノクロ映画を見
ながらしばし涼ませてもらいました。
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ちょうど時分時になって、レアンドロ・エルリッヒさん
の“不在の存在”を見に「レストラン イアラ 女木島」に
赴いたら、予約制の食のアート作品EAT&ART TAROさ
んの“瀬戸内ガストロノミー”が1席空いているというだ
ったので参加させてもらいました。
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EAT&ART TAROさんが食材にまつわる話や調理法など解
説しながら仕上げた料理を食べると言う作品。
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夏は酢をテーマにしているってことで、先ずはメロン酢、
女木島には世界最小のメロンがあるらしくそれにちなん
だものだと言うことでした(世界最小のメロンは不味く
て食べられないそうです)。
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次は、真鯛とジャガイモのカルパッチョ、そして酢で煮込
んだ鶏肉のタルタルソース。
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自家製カラスミをトッピングしたトマトとナスのそうめん
は冷製カッペリーニのような味わいでした。最後はレアン
ドロ・エルリッヒさんの作品にちなんで足クッキー。
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解説を聞きながら舌と脳で食べる料理って感じで美味しか
ったです。

昼ごはんの後、男木島行きのフェリーの時間まで、少し山
手の方にある杉浦康益さんの“段々の風”から海を眺め、オ
ーテと呼ばれる島独特の石壁の奥にあるKOURYOUさんの
“家船”を楽しませてもらいました。
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再びフェリーに乗り込んで、次は隣に見えている男木島へ
(隣に見える距離に在っても船でしか行けないのも瀬戸芸
の魅力です)。
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港に在る文字屋根の案内所ジャウメ・プレンサさんの“男木
島の魂”が見えてくると、男木島に来たな~!って気分にな
ります。
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それと港のフェリーの待合所横にある、TEAM 男気さんの
大きな“タコツボル”が出迎えてくれます。
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男木島は海岸から直ぐに山って感じで迷路の様な坂道の町、
暑さにあえぎながら坂道のアート散策開始。
先ずは新作から、村山悟郎さんの“生成するウォールドロー
イング -日本家屋のために”と言う古い商家の内装全体を使
ったドローイング作品と同じく家の中全体をドローイング
した川島猛とドリームフレンズさんの“The Space Flower
・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)”、どちらも圧巻です。
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サラ・ヴェストファルさんの“うちの海 うちの見”は、今
回の瀬戸芸のメインビジュアルになっている蛸がうごめく
ちょっとグロテスクな作品。
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グレゴール・シュナイダーさんの“未知の作品2019”は、
完成しているのかどうか判りませんが火事で炭になった
家って感じで、近寄り難い雰囲気でした。
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遠藤利克さんの“Trieb-家”は水の作品で家の中に滝と言
うか水柱が立っていて音もあいまって凄い迫力です。
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高橋治希さんの焼物植物“SEA VINE 波打ち際にて”は、
作品展示をしていた建物が老朽化し補強をしたのを機会
に改めて新作として制作し直したモノだそうで、これか
ら徐々に育っていくみたいです(旧作品も開催ごとに成
長していたそうです)。
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後は旧作で、眞壁陸二さんの坂道を楽しむ“男木島 路地
壁画プロジェクト wallalley”、坂の島の必需品オンバ・
ファクトリーさんの“オンバ・ファクトリー”、松本秋則
さんの竹のファンタジー世界“アキノリウム”、すべてが
回っているリン・ティェンミャオさんの“自転-公転”、
蔵の中の詰め込まれた栗真由美さんの“記憶のボトル”、
夜と昼、光と影を感じる漆の家プロジェクトさんの“漆
の家”、視点がずれて酔いそうになる横向きの部屋大岩
オスカールさんの“部屋の中の部屋”を、懐かしく拝見さ
せてもらいました。
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今回は猫が減ったのかな?なんて思いながら町から少し
離れた漁港に向かう道すがら、レジーナ・シルベイラさ
んの“青空を夢見て”を眺め、浜辺には、会田さんたち昭
和40年会のメンバーが名づけた貧乳島を背景に山口啓介
さんの“歩く方舟”が佇んでいました。
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汗だくで歩いていたので、塩分を補給しようとカフェ
「男木人」さんで、心太を啜りました。サッパリとした
辛子酢醤油が美味しかったです。
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高松に戻り、晩ごはんはやっぱりうどんかなと思ったん
ですが、高松のうどん屋は昼過ぎには閉めるところが多
く、夜までやっているうどん屋を探し「讃岐うどん えん
家」さんで冷かけうどんと竹輪の磯辺揚げにおでん(焼
き豆腐、玉子)をいただきました。
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かなりコシのあるうどんで美味しかったです。
デザート(?)は巴堂さんのぶどう餅(葡萄ではなく武
道だそうです)。餅というより餡を丸めたような感じで
した。
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うどん屋に行く道すがら、アーケードのある商店街には、
今回の瀬戸芸に関連し、ヤノベケンジさんの“SHIP'S CA
T(Diver)”と言う宇宙服を着た猫のオブジェが展示してあ
りました。なんだかめちゃカッコイイ!
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今回は日帰りではなく高松に宿泊。港近くの三角形のホ
テルに泊まり、貸しきり状態の大浴場でゆっくりと汗を
流しました。
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瀬戸芸2019夏<小豆島(福田、大部)> [美術館]

台風の影響で九州ではエライ事になってるみたいですが、関西
方面は雨は降らないまでもどんよりとした曇天模様。そんな中
ですが、瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期が始まったって事で、
姫路からフェリーで小豆島に渡り、福田と大部の作品を見に行
ってきました。
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大阪から新快速に乗って姫路で下車し、駅からバスで姫路港へ。
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姫路港から1時間半ほどフェリーに揺られて(と言うほど揺れま
せんが・・)、雲に覆われた小豆島の福田港に到着。
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先ずは、前回、前々回の開催の時にも行きたいなと思いながら
なんやかやで行きそびれていた福武ハウスに向かいました。
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道すがらの葺田八幡神社の境内にあるのは、西沢立衛さんの葺
田パヴィリオン。
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カーブした2枚の鋼板の間にベンチが設えてある建物兼アート
作品です(狭い所が苦手なので中には入りませんでした)。

ちょうど時分時になったので、葺田パヴィリオン横の体育館に
ある「福田アジア食堂」さんで、福田定食かきまぜごはんをい
ただきました。
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ガパオライスなどアジア定食もありましたが、あえての和食っ
て感じで素朴な味わいの混ぜご飯とにゅうめん、めちゃ美味し
かったです。
(体育館では、翌21日に開催されるパフォーマンスイベント
“デジャヴー 生きている遺産”のリハーサルが行なわれていて、
運動場では会場の設営が進んでました)

お腹も膨れたところで、福武ハウスで開催している「眼にみえ
る魂 VISIBLE SOUL ベネッセアートサイト直島のアジアコレ
クションを中心に」を拝見。
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入口には、インディゲリラさんのアジアなイラストが描かれた
大きなプレート。
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1階の教室には、水晶山写真倶楽部さんの小豆島の写真が展示が
展示してありました。
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カワイイ壁の絵に誘われながら上った2階は、西沢立衛さんが
リノベーションした展示室(アジア・ギャラリー)になってい
ます。
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2階のアジア・ギャラリーでは、ズルキフリ・マハムードさんの
雑踏の音響インスタレーション“SONIC Creflection”。
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リー・キットさんの静寂を映した映像インスタレーション“Ske
tching the weight of idleness”。
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ヘリ・ドノさんの巨大な絵画と印象的なオブジェが飛ぶ“Angels
Fallen from the Sky”。
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かたわらではアイ・ウェイウェイさんの映像作品“Dumbass”。
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奥にはパナパン・ヨドマニーさんの地獄極楽図“Aftermath”が
展示してありました。
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どの作品も素晴らしかったんですが、特に壁一面に描かれたパナ
パン・ヨドマニーさんの仏教を通して近現代のアジアの歴史が表
現された廃墟の中の地獄極楽図には心奪われました。

アジア・アート・プラットフォームの一環<家>プロジェクトと
して、福武ハウス近くに移築されたと言う福田郵便局では、プロ
ジェクトの内容が映像で紹介してありました。
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次は、少しバスに揺られて、大部港へ(こちらは岡山の日生に渡
れる港です)。
こちらには、倉庫の中に根を広げる竹腰耕平さんの“小豆島の木”
とリン・シュンロンさんの海の中の子供の像を眺めるように竹が
ウニかイソギンチャクにようにドーム状に広がる“国境を越えて・
波”が飾ってありました(リンさんの竹のドームは、中に入ること
ができます)。どちらも面白い!
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素敵な作品を堪能して福田港に戻り、今回はここまでって感じで、
福田港で想像以上にオリーブ感が強かったオリーブ風味のソフト
クリームを舐めながらフェリーを待ち、姫路に戻りました。
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せっかく姫路に来たので、晩ごはんでも食べて帰ろうと老舗の中
華料理店「東来春」さんで名物のしゅうまいと和風スープの中華
そばをいただきました。
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何回か食べてるんですが、モチモチ食感のしゅうまいは、毎回不
思議な気分になれます。

そして、御座候の白あんを頬張りながら新快速で大阪に戻りました。
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小豆島でもまだまだ見てない作品がたくさんありますし、夏会期が
終わるまで、週末はほぼほぼ瀬戸内をウロウロしていると思います。

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