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メメント・モリな展覧会 [美術館]

朝から冷たい雨の降った3連休の最終日。今日は国立国際美術館
で開催がはじまった「クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime」
を観に行ってきました。
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日本でも瀬戸内国際芸術祭で豊島に設置された世界中の人々の心
臓の音が聞ける“心臓音のアーカイブ”や森の中で無数の風鈴が風
に揺れる“ささやきの森”、越後妻有アートトリエンナーレの“最後
の教室”や“影の劇場”などでお馴染みのフランスを代表する現代ア
ーティスト、クリスチャン・ボルタンスキー氏の1960年代から半
世紀に及ぶ創作活動を振り返る回顧展ってことで、開催を楽しみ
にしていました。
瀬戸内や妻有で見るボルタンスキー氏の作品は、暗闇でまたたく
白熱灯の灯りと心臓音で、死後や子宮の中を思わせるような独特
の雰囲気があり、作品の中に身を置くと精神が暗闇にずるずると
引き込まれそうな恐怖と安心感をおぼえる不思議な世界観が味わ
えます。
今回の回顧展は、ボルタンスキー氏が会場全体を一つのインスタ
レーショとして展示をしたということで、国立国際の地下3階全
体が礼拝所や納骨堂のような独特の空気に包まれていました。

会場に入ると“DEPART(出発)”の電球が輝き、初期の作品は並
び、次はお馴染みの“心臓音”が響いています。
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ボルタンスキー氏のポートレートが映し出されたすだれの奥には、
氏の寿命を刻むカウンターや氏の作業場に設定された監視カメラ
の映像“C・Bの人生”が流れていました。
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大きなスクリーンには、パタゴニアで鯨とコミュニケーションを
とろうとした映像が映され、その奥には遺影が貼られたビスケッ
トの缶が整然と並び、影絵の髑髏が揺らいでいました(ここは撮
影不可)。こちらも撮影不可ですが、ライトで照らされた遺影が
祭壇の様に設置された部屋も印象的でした。

その奥には、風鈴の映像が流れ床には干草がひかれ“最後の教室”
の記憶の香りが微かに漂っていました。
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コートでできた“ぼた山”や古着の壁からは人の痕跡の消え。コ
ートでできた十字架?。キリストの顔が浮かんだヴェロニカヴ
ェール。開催期間中に一日2個ずつ電気が消えていくうごめく
電球“黄昏”などなど50点ほどの作品が展示してあります。
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この展覧会用に制作したと言うビルのように黒い柱が並び来世
の文字が輝く部屋を抜け、最後に“ARRIVEE(到着)”の文字に
送られて会場を後にしました。

地下2階の常設展も今回のボルタンスキー氏の回顧展に合わせる
形で「コレクション3 見えないもののイメージ」と銘打って死や
不在をテーマにした展示が行なわれていていました。
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アンディ・ウォーホル氏のマリリン、マーク・クイン氏の美女
と野獣、工藤哲巳氏の鳥かご、内藤礼氏の死者のための枕や絵
画、塩田千春氏のトラウマ/日常、荒川修作氏の棺おけ、石内都
氏のお母さんの肌着の写真、杉本博司氏の海の写真、米田知子
氏の空地の写真などなど、大好きな作品がずらりと並んでいて、
なんだか得した気分でした。

中之島の地下で、瀬戸内や妻有を思い出しながら、メメントモリ
的な世界観にたっぷりと浸りました。

中之島での昼ごはんは、土佐堀にあるイタリア料理の店「IL BE
CCAFICO(イルベッカフィーコ)」さんでパスタランチ(アマ
トリチャーナ)をいただきました。
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野菜たっぷりの前菜にふんわり柔らかなフォカッチャとスパイシ
ーなアマトリチャーナのパスタ。どの料理もめちゃ美味しかった
です。詳細が書いてない1000円のパスタランチのみですが、注
文の時に苦手な物やアレルギーの確認をしてくれたので、安心し
て食事ができました。

そして、預けていた自転車の修理が無事終わったので、寒空の中、
北浜から自転車で帰りました。寒かったですが、ガタつきが無く
なって快適な走行!イイ感じです。

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