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大阪と京都でバベル [美術館]

なんだか蒸し暑い続いている大阪ですが、今日は、中之島の国立
国際美術館で開催中の「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル“バ
ベルの塔”展 16世紀ネーデルラントの至宝ボスを超えて」を観に
行ってきました。
IMG_3906.JPG IMG_3908.JPG 
もちろん、ピーテル・ブリューゲル1世の“バベルの塔”がメイン
の展示だったんですが、展覧会のサブタイトルにもなっている通
り、同時代のオランダで活躍したと言うか先駆者的なヒエロニム
ス・ボスの作品も展示してありました。ちょっと妖怪っぽいと言
うか異形の不思議な生き物や最後の審判での天国と地獄が描かれ
た油絵や、ボス風の版画(ブリューゲルの版画もあります)など
も多数展示してあり、なんだか本命の“バベルの塔”に行き着く前
に、お腹いっぱいになりそうなくらい濃密な絵を楽しませてもら
いました。

そんでもって“バベルの塔”。解説曰く、ブリューゲルのバベルの
塔は、3作描かれ、その内2作が現存しているそうで、ウィーン美
術史美術館所蔵のモノと、今回来日したボイマンス美術館所蔵の
モノがあるそうです。ウィーンのモノは最初に描かれて大きく、
ボイマンスのモノが小さいそうで、構図は似ていますが、塔の様
子が違っていて、縮尺違いと言うことでもないそうです。なんと
なく私のイメージのバベルの塔はウィーン版の方(これは、昔、
見た大友克洋さんのイラストの影響だと思うんですが・・・)で、
今回は、なんとなく、そう言えばこっちもTVか本かで見たことあ
るな~!って感じの印象でした。とは言え、近くでじっくり見る
と塔を建築している人々の営みが詳細に描き込まれていたり、長
い年月をかけて建てている事を表現するためか、レンガを運び続
けた橙色の跡や漆喰の白い色の跡、出来上がった塔の下と作業を
している上の方のレンガの色が変わっていたりと、色んな工夫が
してあって面白かったです。

そして、こちらも楽しみにしていた漫画家の大友克洋さんのバベ
ルの塔(の中を想像して描いた)“INSIDE BABEL”。
IMG_3915.JPG 
IMG_3919.JPG 
大友さんがペン画を描き、河村康輔さんがデジタルコラージュで
色づけした作品だそうです。とは言え、大友さんのバベルの塔は、
昔、ウィーン版のバベルの塔をモチーフに未来都市の風景を描い
たイラストの方が印象に残っています。

中之島でブリューゲルと大友克洋さんの“バベルの塔”を見た後は、
もうひとつの“バベルの塔”を観に、京阪電車で京都まで足を伸ば
しました。
IMG_3933.JPG IMG_3932.JPG 
ブリューゲルのバベルの塔展に合わせ、東京でも開催されていた
ヒグチユウコさんの原画巡回展「BABEL HIGUCHI YUKO ART
WORKS」がTOBICHI京都でも開催されると言うことで、これは
是非とも観なければと思った次第です。
IMG_3928.JPG IMG_3930.JPG 
IMG_3927.JPG 
タイトル通り、バベルの塔を描いた“ひとつめ一族の野望”をはじ
め、中之島で見た、ブリューゲルの最後の審判や大きな魚は小さ
な魚を食うや大食(七つの大罪より)、ボスの放浪者(行商人)
や樹木人間、他に象の包囲、ムール貝など13点あまりの作品を
オマージュした作品集の原画、京都にちなんだクスッと笑えるユ
ーモラスな新作などが、多数展示してあり、めちゃ面白かったで
す。お馴染みの猫や軟体一つ目お化けが、ブリューゲルやボス風
の絵の中に、違和感無く溶け込んだ作品は絶品です!
お店の片隅では、ヒグチさんのペインティングのライブ中継もや
ってました。が、私が滞在していた時間は中断してました!
(整理券を持ってなかったので、どちらにしても見られませんで
したが・・)

昼ごはんは、肥後橋にあるイタリアン「asse」さんで、海老ミン
チのオイルソースパスタ。
IMG_3924.JPG IMG_3925.JPG 
海老の風味が豊かなパスタ、美味しかったです。

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dezire 

こんにちは、
私もブリューゲル『バベルの塔』展を鑑賞してきましたので、ブログを興味深く読ませていただきました。ブリューゲルの『バベルの塔』の絵画には、工事現場の材料を引き上げるクレン等の重機、レンガでアーチを作り、足場を組み上にレンガを載せ、最後に足場を解体してアーチを完成させる当時の建築技術と工事の様子が圧倒的な迫真性を細密に描写していて、その驚異の写実描写はただ驚くばかりでした。ブリューゲルの『バベルの塔』は、ブリューゲルがどこまで細かく描けるか、超絶技巧超絶の限界に挑戦しているようにも感じました。

私はブリューゲル『バベルの塔』展の感想と、リューゲルの油彩画40点のうち12点を所有するウィーン美術史美術館を始め、現地に行って見たブリューゲルとボスの名画を紹介しながら、ブリューゲル絵画の魅力と、ブリューゲルの世界観・人間観を考察してみました。一度眼を通して頂けると嬉しいです。ご感想、ご意見などコメントいただけると感謝いたします。



by dezire  (2017-07-30 17:17) 

kengo

dezireさん、コメントありがとうございます。
実物を見たことが無かったので、先ずは、小ささに驚きました。
壮大な構図と細かな描写のイメージからもっと大きな作品かと
勝手に想像していました。
とは言え、あの中に、dezireさんのご解説の通り、これでもか
というくらいの世界が描き込んであって、ブリューゲルが描こ
うとしていた世界観や宗教観の大きさと深さを感じられたよう
な気がします。
dezireさんのブログも拝見させてもらいました。ウィーン版も
観に行かれたんですね!凄いです。ブログには、ブリューゲル
以外にも色々な展覧会の解説の記事が書かれていて、興味深く
読ませていただきました。
by kengo (2017-07-30 22:52) 

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